小野学園小学校

校長室より

震災に学ぶ故事~リーダーの心構え~

2011/9/26

 2011年9月1日(木) 防災の日  

 地震の被害はもとより、津波や原発事故の影響を受けた地域の皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。

 さて、今回の東日本大震災では、特に津波の脅威をあらためて認識した次第ですが、そこでこんな故事を思い出しました。

 戦前の教科書には必ず載っていたとのことですから、皆さんのご家族の中にもご存知の方がおられるかもしれません。それは「稲むらの火」という1854年に現在の和歌山県広川町という当時の小さな村で実際にあった話です。
 小学校の月曜朝礼で「稲むらの火」の話を知っている人はいますか?と聞いたら、たった1人だけ手が上がりました。

 小泉八雲により物語化されたりして、事実とその後伝えられていることとは、若干の違いがあるようです。
 概要は「村の高台に住む庄屋の五兵衛という人が、地震の揺れを感じた後、海水が沖合へ退いていくのを見て、津波の来襲に気づく。祭りの準備に心を奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある、刈り取ったばかりの大切な稲の束(稲むら)に松明(たいまつ)で火をつけた。火事とみて、消火のために高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るう。五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちはみな津波から守られた。」という史実です。

 この話は、2011年度より、再び小学校教科書に「百年後のふるさとを守る」という題名で掲載されています。また、米国コロラド州の小学校でも1993年頃「稲むらの火」を英訳した“The Burning of The rice Field”として副読本として使われたということです。

 2011年の今年度の教科書にこの話が復活していたことは、防災の教材として、昔も今もリーダーとなるべき人の機転と判断、自己犠牲を伴う思いやりの心の重要性は変わりないことを、将来を背負う子供たちに教えてくれているように感じています。

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